小児科医になり28年が過ぎました。予防接種が充実し、重症感染症が激減する一方で、少子化や三世代世帯の減少、情報過多等により年々お母様の育児不安は増しているように感じます。子育ての常識そのものが時代とともに変わるせいかもしれません。
私自身診断に精一杯だった若い頃に比べ、最近はお子様の診療を通じてお母様の不安が解消できたかどうかといったことが気になるようになりました。いつの時代でも誰よりもお子様のことを考え、休みなく頑張っておられるのはお母様です。育児は思い通りにはなりませんので悩むことも多いと思いますが、お子様はお母様の笑顔が大好きです。お母様にはせめて健康面の不安を抱くことなく、おおらかな気持ちでお子さんに接していただきたいと思いますし、是非育児を楽しんでいただきたいと思います。
そのためには正確な診断と治療、そして丁寧な説明が大切だと考えております。微力ではありますが、地域のみなさまのお役に立てるよう、今後も努力してまいります。
院長 竹内 香代子